ブランディングオフィス(2)

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ブランディングオフィスについて(第二回)

コアブランドバリューについて
 マイクモーザーという人をご存じでしょうか?アップル、デル、シスコ等名だたる企業のブランド構築を担当された方です。マーケティング業界の方であれば、知らない人はいないでしょう。
 実は、私がブランドということを考える際の基本としていつも頭に置いているのがこの人が提唱しているブランドロードマップです。
 彼はブランド構築にあたってコアブランドバリュー、コアブランドメッセージ、ブランドパーソナリティ、ブランドアイコン、ブランドロードマップの5ステップを自らの経験から導き出しています。このステップは、ブランドが企業の経営活動と密接で不可分の関係を構築していることをよく表している例として、私もよく参考にしている考え方です。そこで、今回はコアブランドバリューについて若干ふれてみようと思います。
 コアブランドバリューとはその企業の固有の特徴ともいうべき、まさに核となる要素です。ところが、多くのオフィスデザインで、このところをあまり問題視しません。というのはそのコアという部分はその企業の経営のアイデンティティというべき、すでに構築された概念として、前提条件になる場合がほとんどだからです。
 しかし、このコアブランドバリューは意外とつきつめられて考えられていることが少ないようです。つまり、その価値が、無くなったら、その企業の存在価値を否定してしまうものとは…という見方で検証されているとは言い難いことがあります。なかなか、そこまで、突き詰めて考えるという必要性を感じないのかもしれません。逆にいえばそこまで突き詰めて考えた企業が、突出して、消費者の心をとらえるのだと言えます。
 モーザー氏は、その企業のみの特有の価値を、その企業が倒産した時に消費者にどういう追悼の句を詠まれたいかという問いで抽出しようとします。
 ブランディングオフィス構築の場合も、そのオフィス構築の基本に流れる思想にそのような視点があるのかが極めて大切だと考えています。それが、その企業の存在価値として、オフィスを形作る基本的な骨組みとなり、そうして育まれた心が従業員のプライドを作り上げ、ブランドイメージを構築することに繋がるのだと考えているからです。次回はその考え方が、どのようにオフィス空間構築に繋がっていくのかということについて触れていきたいと思います。(08年03月10日)