ブランディングオフィスについて(第一回)

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ブランディングオフィスについて(第一回)

「ブランディングデザイン」という見方でこのサイトを訪れた方にはちょっと求めているものが違うかもしれません。このサイトはブランドデザインの構築やそのマネージメント手法について、あれこれ語るサイトではありません。あくまでもブランディングオフィスという視点からブランディングということに取り組んでいます。ここではそれがどういうことなのか、何回かに分けて、触れていきたいと思います。

ブランディングオフィスとは?

  •  ブランドがその企業の経営理念と一体化していないといろいろな問題が発生するということは、すでにこのところ続いている不祥事のニュースでお気づきのここと思います。この際コンサルタントを入れて、ブランドの再構築を試みるなんてことも一つの選択だとは思います。案外自社の強み弱みというのは自分ではわからず、人から見て初めて「こんなこともあった」と「目から鱗」なんてこともありがちです。
  •  でも、ブランドとは一体何でしょうか?私はブランドデザイナーではないので、全く視点の違う見方でブランドを考えます。私が考えるのはあくまでも「ブランディングオフィス」です。(私はすでにブランドを確立されているお客様でも、そのブランドがお仕着せで作られている場合は、敢えて、そのブランド理念を無視することさえあります。)
  •  オフィス空間はこれまで、お客様の目に触れることのないバックヤード的な扱いで、あまり顧みられなかったと思います。ショールームなどの機能を持ったオフィスでも、ショールームは素晴らしいインテリアデザインを施していても、いったんオフィスに入ると全く別世界ということがありがちでした。
  •  CSについてはとても敏感な経営者の方も、ESということになると、全く頓着しない。そんなことが結構まかり通ってきたように思います。( しかし、近年、若い経営者の方が作るオフィスはまずかっこよさを追及されます。それもまた、ちょっと極端なところはありますが、昔のオフィスに対する考え方にくらべれば、とてもいい傾向だと思います。)
  •  ブランディングデザインという観点に立った時、オフィスにおけるブランディングがどうあるべきかということは、なかなか、難しい問題を孕んでいます。本来、ブランドはCI計画の一環として位置づけられ、企業設立にあたっての基本ポリシーともいうべき問題です。そのような見方をすれば、まずブランドがあってその上で、アプリケーション(ロゴ、広告、オフィス)の考え方が決まってくるというのが普通でしょう。
  •  しかし、私の考えるブランディングオフィスは全く違います。事業は時代の変化に応じて、どんどん変化していかなくてはなりません。そのスピードは10年前の比ではありません。どうかすれば、1年でかつての10年の変化が起こっているといってもいいような過激な市場環境です。だれが、グーグルのこれだけの成長を予測したでしょう?YAHOOの買収問題が出てくるなどと考えた人がいたでしょうか?今やインターネットというマーケットは当たり前になっていますが、10年前にはありえない世界です。であれば、その頃のオフィスと今のオフィスではまったくその役割が変わっているといっても過言ではありません。
  •  実は、インターネットが時代のスピードを加速化させてはいますが、そうであればある程、一方で、フェイストゥフェイスの役割が極めて重要になってきているということがあります。特にお客様とのフェイストゥフェイスがますます重要になっています。実際、いろいろなサービスや商品をお客様と一緒になって作るなんてことが当たり前になってきました。ですから、これまではこちらからお客様のところへ出かけて、いろいろなやり取りをすればよかったのが、自社に招いて、技術者と打ち合わせをするなどということがどんどん増えています。もちろん、セキュリティの問題は考えなくてはなりませんが、オフィスという舞台裏と考えられていたところが、フロントの機能を持ち始めているのです。このことから、オフィスがどう作られているかということはお客様に対する訴求ポイントとして極めて重要な問題になってきたといわざるを得ません。
  •  無計画で乱雑なオフィスから、新しいアイデアが生まれてくるでしょうか?オフィスの機能として、従業員が働きやすい空間、つまり、あらゆる情報が整理され、いろいろなアイデアを討論検証する、気分転換できる、…などの機能がどんどん必要になっているのではないでしょうか?ですから、私の考えるブランディングオフィスとはCIカラーがどうだからとか、ロゴがどうなっているかとか、といったようなことでなく、従業員の方が、どれだけ生き生きと働ける空間かというところから、検証していくことになります。そのような空間が、その企業のブランディングオフィスです。そして、それは市場の変化と連動し、どんどん変化していくオフィスとなります。「ブランドを立ち上げました。後はそれをマネージメントすれば終わり。」という考え方ではなく、オフィスで日常的に起こってくる、市場からの刺激を感じ、それを自社ナイズしていくダイナミックなブランドマネージメント。それは今までのブランドマネージメントという概念とは全く違う概念です。
  •  そして、ブランディングオフィスで活発化するコミュニケーションや、そこで発生するモチベーションがまさにその企業のブランドそのものを形づくるのです。その結果それにふさわしいロゴが生まれ、ふさわしいカラーが生まれ、ブランドの概念が形作られていくのです。
  • 繰り返しますが、ブランドとは、形(ロゴや色等)を作ったから完成したわけではなく、育てていかなくてはなりません。育てることを可能にするのが、ブランディングオフィスなのです。形(ロゴや理念)の造りっぱなしが、いろいろな不祥事を生むのです。(08年03月01日)
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